【ボートレース(競艇)を愛する男たち】〈元ボートレーサー(競艇選手)・野中和夫〉×〈天才漫才師・横山やすし〉【強烈エピソード集】

野中和夫氏がボートレーサー(競艇選手)になったのは、ボートレーサー(競艇選手)を目指していた横山やすし氏に誘われたのがキッカケなんだ～。

横山やすし氏とは、堺市立旭中学校時代の同級生でもあり、大の親友。「野中」「雄二（横山やすし氏の本名）」と呼び合っていたんだ～。

野中和夫氏は、横山やすし氏に誘われて当時山梨県の本栖湖にあったボートレーサー(競艇選手)養成所の試験をともに受験。その結果、横山やすし氏は強度の近視のため不合格となったが野中和夫氏は合格したんだ～。

野中和夫氏が1969年3月24日に住之江競艇場でデビューすると、そのレースに横山やすし氏も応援に駆けつけ、レース後に抱きしめたんだって～。

野中和夫氏といえば、『モンスター』と呼ばれた元ボートレーサー(競艇選手)

その理由は…

• SG競走の制覇記録17回など数多くの記録を打ちたて、未だ破られていない事から。
• 横山やすし氏と２人で銀座や新宿で「酒」を大量に飲み歩いていた事から。
• クラブのボーイに車の鍵を渡し車をプレゼントしたと言う豪快なエピソードを持つ。
• 女性を絶やす事無く、ピーク時には7人の女性と交際をしていたエピソードを持つ。

生涯獲得賞金は18億5537万1637円。

40年のボートレーサー(競艇選手)選手生活の中で、SG優勝17回を含め通算132回の優勝、2574勝の輝かしい成績を残しているよ～。

2005年から2期4年、選手会長を務めた。

●プロとは何か

野中和夫「一生懸命、選手は走ってる。歌手でも、1ヶ月公演ならそれで1日1日ファンを楽しませなきゃあかんのでしょ。ボートレース(競艇)もそういうことや」

●ギャンブルはどんどんやれ

野中和夫「ギャンブルの経験がなかったら、こういう競技をやってくのは無理でしょ。競艇業界の人間でも、ギャンブル知らない人はやめてまえ、と思う。麻雀だろうが何だろうが、どんどんやれと。悔しさを知らなきゃね。負けた悔しさを知らなきゃあきませんわ」

※https://bit.ly/3kjsGog

野中和夫「僕は競馬だったら1年に1回くらいしか買わない。有馬記念か菊花賞。馬いうのは、それくらいの時期にならなわかりませんから。自信がなかったら買えません。自信あったら、ドカンといきますわ。120円の配当でも、自信あったらいくよ1Rでも。たとえば500万とかね」

野中和夫 「1年間で500万負けるのも、1回で500万負けるのもいっしょでしょ。それが勝負ちゅうもんやで」

野中和夫 「勝負師ちゅうのは、1レースから12レースまで全部やる人や。だから、勝ったり負けたりでしょ。勝ち師だったり、負け師だったりするわけや」

野中和夫 「俺は勝負師やない、勝ち師や。勝負師とは勝ったり負けたりする人のことやから、俺は勝つことしか考えとらん」

※https://bit.ly/3kjsGog

SG 第5回 グランドチャンピオン決定戦：優勝 野中和夫

野中和夫 「自分の人生は、本当にボートレース(競艇)一筋のものでした。

故・横山やすし氏から『俺の代わりにボートレーサー(競艇選手)になってくれ』と言われて ボートレーサー(競艇選手) になったのがキッカケですが、故・笹川良一前会長をはじめ、住之江競艇場の関係者の皆様には殊のほか面倒をみていただき、また、全国のお客様から長きにわたり、いつも熱いご支援をいただいたことが、一競艇選手としての誇りであり心の支えであったと思います」

吉本興業・大阪本社に所属していた漫才師、タレント。愛称は「やっさん」

西川きよしとのコンビで、漫才ブームの到来と共に記録的な人気を博した。天才漫才師。

しかし横山やすし氏は人気芸人であると同時に、『破滅型芸人』を体現する代表だったんだ～。

稼いだ莫大な金はギャンブルや酒で消えた。
とりわけ、ボートレース(競艇)への傾倒は鬼気迫るものがあったというよ～。

全盛期の年収は5億円以上あったという(横山たかしが内弟子時代に月収7,000万円の月があったと証言)

しかしその分金遣いも荒かった。セスナ機購入などで借金が膨らみ、差し押さえを受けたこともあったんだ～。

中学時代の親友・野中和夫氏がボートレーサー(競艇選手)だった事もあり、競艇場に足を運ぶ頻度は半端じゃなかったという。舟券を買うばかりじゃなく、ボート自体にも興味を持っていて、2000万円もするスピードボートを何台も買っていたそう。

そして、横山やすし氏はボートレース(競艇）にのめり込んだ事で、ヤクザとの交遊を深めたというんだ～。というのも…

横山やすし氏がヤクザとの縁ができたキッカケの一つが、通い詰めていた競艇場の特別観覧席でヤクザ組織の幹部たちと顔見知りになったからだという。

舟券に100万円単位でポンポンつぎ込む金の使い方が、ヤクザ気質に近かったから気に入られたようなんだ～。

親しくなってからは、競艇場までヤクザの黒塗りの車で乗りつけたというんだ～。

大金をスッてしまった横山やすし氏がヤクザに舟券代を肩代わりさせていた…なんて話もあり、ズブズブの関係だったようだよ～。

※https://bit.ly/3lx0GwA

横山やすし氏は若い頃、ボートレーサー(競艇選手)を夢見たけど視力が悪く諦めたんだ～。でも漫才師として成功したのちに特例で、笹川良一会長からアマチュアボート選手のライセンスを交付され、自らボートを購入し、私財を投入してボートレースチーム「横山レーシング・チーム」を結成。

自らもボートを駆りアマチュアのボートレース(競艇)に出場し、「全日本K400選手権大会」で優勝するなどの実績も残しているんだ～。

※https://bit.ly/3hBGmcn　※https://bit.ly/3CcvLfQ

横山「レースの楽しみいうか、魅力は人に勝つことやな。極端な言い方やけど、これ、おもろいで。生命かけて走る、このレースそのものが男の野望を燃えつきさせるいうんかな。だいたいが病み付きになる方やさかい、いったん飛びついて、やりはじめたからには一等にならんことには、おさまりつかへん。男の意地やな」

※「Sports Graphic Number」28＝昭和五十六年六月五日号

高校卒業後に横山やすし氏に入門。ただし芸人としてではなくアマチュアボートレーサーとしての内弟子。

当時、横山やすし氏は門前払いしようとしたが『漫才の弟子ではなく、ボートの弟子にして下さい』との言葉に『それを先に言え！』と返答して快諾。2年間の住み込み修行と横山やすし氏の手伝いやサポート役、およびアマチュアボートレーサーとしての指導を受けた後、ボートレーサー(競艇選手)になる事を勧められて本栖研修所に入学。1986年に選手としてボートレーサー(競艇選手)デビューを飾るんだ～。

【横山やすし監修映画・フライング飛翔】　

1988（昭和63年）/5/14公開。監督：曽根中生

横山やすし氏が永年あたためていた企画で、日本船舶振興会他の全面的な協力を得て映画化。自らもボートを操る自ら企画・製作・レース場面監督・出演の四役をつとめたんだ～。

本栖時代の今垣光太郎選手など当時本栖にいた選手が多数出演しているそう。ほかにも田中弓子氏　鵜飼菜穂子氏　佐藤正子氏なども出演しているそう。

1996年1月21日の夜、摂津市の自宅で寝たまま意識を失っている横山やすし氏を夫人が発見。

病院に運ばれたが、意識が戻ることなく急逝した。51歳没（享年52）

死因は「アルコール性肝硬変」

医師から「アルコール依存症による重度の慢性肝炎」との診断を受け、『このまま飲み続けたらいずれは『肝硬変』となり、あと10年で死にますよ』と酒を止めるよう警告されていたが、一切無視して飲み続けたんだって～…。

野中和夫「雄二よ、今度俺がそっちへ来たら、お前と一緒に（ボートレース(競艇)で）走ろう！その時は古いエンジンも持って来たる!」